
「宝くじに当選したと話題の画像」って、けっきょく何の画像なの?
待ち受けにすると当たるって聞いたんだが、本当かどうか知りたい。

元になった出来事はありました。
2019年にテレビで紹介された、6億円を当てた人の話です。
ただ、「その画像を待ち受けにすると当たる」という話のほうは、報道での裏付けが見つかりませんでした。
この記事は、待ち受け画像を並べるだけの記事にはしていません。
どこまでが確かめられて、どこからが噂なのか。そこを分けて書いています。
先に結論を3つ。
順番に見ていきましょう。
「宝くじに当選したと話題の画像」の正体
元になっているのは、2019年7月30日に日本テレビ系「月曜から夜ふかし」で紹介された、6億円を当てた男性の話です。
当選の1か月前にリストラされ、そのときの口座残高が4,419円だった。
そんな内容でした。
知りたいことが見つからないときは
気になる言葉を入れてください
まね吉ブログの中から、答えが書いてあるページをお出しします。
当てたのは「宝くじ」ではありません
この男性が当てたのはtotoBIGでした。
サッカーの試合結果を対象にしたスポーツ振興くじで、宝くじとは制度そのものが別物です。
氏名は公表されていません
番組では名前が明かされていません。
この記事でも、名前と顔写真は載せていません。
報道で名前が出ていない方の顔写真をブログに載せることは、肖像権の面でも放送局の著作権の面でも問題になります。ネット上には名前を特定したとする書き込みもありますが、報道による裏付けはありませんでした。
金運の待ち受けモチーフを、由来で3つに分けました
「昔から金運に良いとされる」と書かれているモチーフでも、調べると出どころはバラバラでした。
古典や寺社の由緒までさかのぼれるもの。
2000年代に広まった新しい習慣。
そして、由来がまったく確認できないもの。
記録に残った年代を並べると、差の大きさがよくわかります。
由来がはっきりしているモチーフ
蛇と、蛇の抜け殻
金運といえば蛇。
このイメージには、ちゃんと元がありました。
江島神社の公式の由緒には、江島明神が仏教との習合で弁財天女とされ、海の神・水の神のほかに「幸福・財宝」を招く神とされたことが書かれています。
山口県岩国市の「岩国のシロヘビ」は国の天然記念物。
文献での初出は1738年の『岩邑年代記』で、当時から「幸運を呼ぶ家の守り神」として保護されてきました。
兵庫県の播州清水寺は、蛇の抜け殻を使った金運のお守りを公式に頒布しています。
説明文にも「その抜け殻を財布に入れておくと金運が上昇すると伝えられています」と書かれていました。
ただし文化庁の「岩国のシロヘビ」の解説文に、信仰や金運の記述はありません。アオダイショウの白化という生物学的な説明のみです。守り神として大切にされてきたのは地元の伝承のほう、と理解しておくと正確でしょう。
鯉と金魚
「登竜門」の出典は『後漢書』の李膺伝です。
黄河中流の急流「竜門」をさかのぼれた鯉は竜になる、という故事ですね。
唐の時代には科挙の合格を指すようになりました。
つまり鯉が意味するのは出世運であって金運ではない。
仕事で上を目指したい人に向いているモチーフです。
金魚のほうは語呂合わせ。
中国語の「魚(yú)」と「余(yú)」は同じ発音。
「余」には裕福という意味があるからですね。
春節の「年年有余」も同じ理屈からきています。
龍と鳳凰
「風水」という言葉は、晋の郭璞が書いたとされる『葬書』に出てきます。
土地の起伏を龍にたとえた「龍脈」の考え方ですね。
鳳凰は『爾雅』『詩経』『礼記』に登場する瑞獣。
麒麟や霊亀とならぶ「四霊」のひとつで、聖天子が現れるときに姿を見せるとされてきました。
ただし古典で鳳凰が象徴するのは天下泰平であって、金運ではありません。
「一万円札に描かれているから金運」という説明は、あとから付けられたものでしょう。
日本で「風水」が広く知られるようになったのは1994年以降とされています。それ以前の日本は「風水の無い風土」と評されていました。「金龍の待ち受けで金運が上がる」という具体的な実践は、風水の古典には見当たりません。
富士山
「富士山—信仰の対象と芸術の源泉」として2013年に世界文化遺産に登録されました。
山岳信仰の対象としての歴史は確かなものです。
ただ「一富士二鷹三茄子」は初夢の縁起物で、由来には諸説あって定説なし。
金運に特化した伝承は確認できませんでした。
由来が確認できなかったモチーフ
満月に財布を振る | 2009年に始まった新しい習慣
意外だったのがこれです。
日本経済新聞が2012年12月28日に取材しています。
発端として紹介されているのは、タロット教室の講師が2009年2月に始めた「満月お財布フリフリーゼ」という集まりでした。
しかも発案者本人の説明が「何かの雑誌で、満月の日に財布を振ると金運が上がると書いてあった」というもの。
発案者自身が出典を特定できていないわけですね。

「古くからの言い伝え」だと思っていた人も多いのではないでしょうか。
実際には、この15年ほどで広まったものでした。
スーパームーン・ひまわり・虹
国立天文台は公式に「『スーパームーン』という言葉は天文学の正式な用語ではなく、定義もはっきりしていません」と説明しています。
名付けたのは1979年の占星術師とされています。
ひまわりと虹については、神社仏閣の由緒も風水の文献も民俗資料も、どれをあたっても金運と結びつける記述が見つかりませんでした。
検索して出てくるのは開運系のサイトばかりで、そこにも出典が書かれていません。
「太陽の花だから金運」という説明に、伝統的な根拠はなさそうです。
四つ葉のクローバー
記録として古いのは1620年、イギリスの戯曲『Astrologaster』の一節。
「畑で四つ葉の草を見つけた者は、しばらく後に何か良いことを見つけるだろう」。
幸運のシンボルとしての記録は確かにあります。
ただし金運・財運と結びつける記述は見当たりませんでした。
当ブログで用意した待ち受け画像5つ
ここからは、実際に待ち受けにできる画像を5つ載せておきます。
当ブログで用意したものなので、保存して使ってもらってかまいません。
画像を長押しすると保存できます。
まずは、願いごとから選んでみてください。
待ち受け① 龍
- 由来風水の古典・郭璞『葬書』の「龍脈」。日本には水の神としての龍神信仰もある
- 向いている願い力強いお守りがほしいとき
待ち受け② 鯉
- 由来『後漢書』李膺伝の「登竜門」。竜門をさかのぼった鯉は竜になる
- 向いている願い仕事運・昇進。元の意味は金運ではなく立身出世
待ち受け③ 四つ葉のクローバー
- 由来1620年のイギリスの戯曲『Astrologaster』に記録がある
- 向いている願い日々の小さな幸運。金運に限った話ではない
待ち受け④ 満月
- 由来伝統ではなく、2009年ごろに広まった新しい習慣
- 向いている願い家計を見直す区切りに。月の満ち欠けを締め日として使う
待ち受け⑤ 鳳凰
- 由来『詩経』『礼記』に出てくる瑞獣。麒麟や霊亀とならぶ「四霊」
- 向いている願い物事が良い方向へ動いてほしいとき
念のため書いておきますが、待ち受けを変えたから当せん確率が上がることはありません。宝くじの抽せんは全国いっせいに行われていて、当たる確率は買い方でも売り場でも変わらない仕組みです。ここで紹介しているのは「買う気分を整えるもの」であって、確率を動かすものではありません。
待ち受けより確実な、宝くじの買い方
最後に、画像とは関係のない話を少しだけ。
買ったこと自体を忘れてしまう人が、実は少なくありません。
待ち受けを変えたその日に、抽せん日もカレンダーへ。
まとめ

待ち受けを変えたからといって、当たる確率が動くわけではありません。
それでも、買う前の気持ちが少し前向きになるなら、悪くないと思いますよ。
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